潔癖症で成果主義の人は向いていない
訪問看護に向いている人でも病院の看護師であれば向いていない人もいるかもしれません。逆に病院の看護師に向いている人でも訪問看護には向いていないという人もいます。訪問看護に興味を持って働きたいと考えている人に参考にしていただきたい、訪問看護に向かない人について紹介します。
潔癖症の人
訪問看護は病院とは違い、清潔に保たれているかどうかはわからないのが大きな違いになります。病院では患者さんに気持ちよく利用してもらうため、そして何より病原菌の発生などを抑えるために院内が清潔であることは何よりも重要です。しかし訪問看護の仕事の現場は病院ではなく利用者の自宅になることから、一度も掃除機をかけたことがない部屋や足の踏み場がないというような部屋を経験することが珍しいことではありません。
様々な事情を持っている家にお邪魔をする仕事なので、潔癖症の人は慣れるまではとても苦労をするかもしれません。すぐに手を洗える環境がなかったり、自前の靴下などが汚れてしまうといったことを気にしすぎてしまう人は覚悟を持って仕事に臨みましょう。
病状回復の成果にこだわる人
在宅医療全般に通じることですが、利用者の割合を高齢者が多く占めています。そのためターミナルケアと呼ばれる自分らしく最後を迎えるお手伝いをする仕事が多くなります。そのため病状の改善や社会復帰を目指すよりも、どう最後まで自分らしく生活できるかを目標にすることが多いです。
病院で治療を目的とした病状回復の成果をやりがいに持つ看護師の人は訪問看護は退屈でやりがいを感じない人も少なくありません。訪問看護は地味であまり紆余曲折がないかもしれませんが、その人らしく生活をすることをチームで支えることにやりがいを持つことが大切です。
体力がない人
訪問看護は体力のない人は苦労することが多い仕事です。病院の看護師も体力を使う仕事ですが、訪問看護では移動も仕事に含まれますし荷物もあります。複数の訪問先がある場合には訪問数に合わせて荷物も多くなります。記録用紙や点滴薬剤などでバッグがかなりの重さになる時もあります。
そして都会であれば移動手段は自転車の確率が高くなり、重たいバッグを抱えたまま自転車で利用者の自宅まで行くことは体力が必要です。雨でも真夏日でも自転車で仕事に向かわなければなりませんのでさらに体力が求められる日もあります。そのため体力にあまり自信がないという人は訪問看護にはあまり向かないかもしれません。