では訪問看護の内容は?
看護師が不足しており看護師の人材不足はますます深刻化している現状で、新しい看護師の働き方として注目されているのが訪問看護です。在宅医療においても重要な訪問看護とは何かという部分をしっかりと押さえましょう。
病気治療に関する訪問看護
訪問看護は医療機器がない利用者さんの自宅で病気治療の補助を行うことになります。そのため看護の内容としては薬の服用方法の指導から、専門家にしか行えない点滴や採血なども含まれます。これらの医療行為は全て担当医師の指示書にもとづいて行われているので、それぞれの利用者が必要としている看護サービスとなります。
仕事内容に関しては病院内の看護師と大きな違いはありませんが、訪問看護の特徴として1人の利用者に対してつきっきりになるという点があります。そのため大変な点でもありますがやりがいのある点にもなります。以前は高齢者の療養の訪問看護割合が高かったですが、現在では利用者の年齢層は幅広くなってきています。
療養生活のサポート
訪問看護では専門的な病気治療の補助という点だけではなく、自宅での療養生活を少しでも快適に送るためのサポートも重要な仕事です。仕事内容には食事のお手伝いからシャワーや入浴のサポート、そして排泄や歯磨きのお手伝いなどもあります。これらの療養生活をサポートすることで同時に利用者の健康状態を観察できますので、訪問看護の大切な仕事の一つです。
リハビリや介護の指導
訪問看護では自宅に出向いて行うものと施設に出向いて行う2つのタイプがありますが、どちらも利用者が1人きりということは少ないです。そのため療養者をサポートする家族の方などに対してリハビリや介護指導などを行うのも訪問看護の仕事になります。
勤務スタイル
訪問看護の仕事内容はとてもバラエティに富んでいることから、やりがいを感じて利用者と家族の立場になって看護ができます。実際の訪問看護師の仕事としては1日で約3件から5件となりますが、それぞれ1時間前後の訪問となるため近隣の場合には看護ステーションから自転車で利用者のもとに伺う看護師もいます。
また訪問看護師は病院看護師と違い、夜勤がなく土日休みの勤務スタイルが多いということも特徴になります。そのため緊急の場合にはオンコール対応ができるように営業時間外の看護対応があります。そして看護ステーションに所属するだけではない働き方のスタイルもありますので、勤務条件も幅広くあるのが訪問看護の仕事と言えます。